体に悪いものは美味しい

　気田川ツアーも3回目。今回は秋葉神社前のキャンプ場恒例となった豪華な食事を中心に紹介したい。
　手賀沼カヌークラブで2泊3日のキャンプはなかなか実施できず、気田川ツアーが唯一の恒例行事となっている。
　が、近くに食堂も売店も少なく自前調達が必須となる。そのため、朝･昼･晩・つまみの準備、調理は張り切りがいが毎回あるのだ。

　早速、二回のメインディッシュの紹介する。
　1日目のメインは「ローストチキン｣。丸ごとの鳥2羽のおなかにミックスベジタブルとランチョンミートのさいころをいためたものを詰め、周りに塩･胡椒をたっぷり摺り込み準備OK。
　後はじっくりダッチオーブンで出来上がり。担当O氏は「ダッチオーブンの空きにジャガイモ、たまねぎ、にんにくを入れると肉がよりふっくらする｣とのこと。

　「付け合せは体が芯から温まるすいとん、お口直しの餃子と盛り沢山。
　翌日のメインは「スペアリブのロースト」。長老W氏、自慢の一品。下味をつけたスペアリブを強火で炙り肉汁を閉じ込める。焦げないようにアルミホイルで被いダッチオーブンへ。
　付け合せは辛くて一気に汗が出てくるタイカレー、M氏推奨の「カレールーは2袋」を無視したO氏の4袋入れは「やりすぎ｣の声多数であった。他にも、帰りの日の朝食に出した中華粥、付け合せのM氏調理の何が混ぜてあるか食べてみないと分からない玉子焼きなど豪華さとバラエティに富んだメニューの連続。


　と、一件落着になると思いきや、食事の感想をS氏に聞いたところ「豚のばら肉の直火焼きが一番｣との返事。


　そんなメニューは紹介してない。
　まして、塩･胡椒をふって焚き火に放り込んだだけの料理ともいえない一品。メインメニューをはじめあの努力の汗はいったいナンだったのか。お腹が一杯とローストチキンも食べずに、ダッチオーブンの底に転がっているにんにくのローストをつまみ、油滴る豚のばら肉をほおばるS氏。
　「体に悪いものが一番美味しいというのが分かった｣ときめのせりふ。

　「カヌーはどうだった」と野次が飛んできそうだが、気田川ですよ、楽しかったに決まっているじゃないですか。来年のメニュー考えながらO氏、一言。
K氏が温泉帰りに購入、差し入れてくれたマグロのぶつ、旨かった。出来合いも捨てがたい」
以上、気田川ツアーの報告でした